来季より投入されるSean Pettitのシグネチャーモデル。シェイプは147/120/141(Top-Waist-Tail)。ロッカー形状は写真を見るとHellbentを若干細くしたように見えますが・・・
実はこの写真、間違ってます。足元にはしっかりキャンバーがあり、完全なるフルロッカー形状ではありません。しかもこの板は非常に面白いフレックスバランスで、トップに比べてこんなに極端にテールだけが柔らかい板は履いたことがありません。この斬新なフレックスバランスとキャンバーのコンビネーションが優れていて、パウダーでは軽快に跳ねるように滑ることが出来きます。
HellbentやPon2oonでも同じように跳ねる動きは可能ですが、明らかにPettitorのほうがフットワークが軽い感じ。また、これだけテールが柔らかいとバンクへの当込みも容易で、スノーボード的な動きや地形を使った遊びの動きをしやすい。飛び系スキーヤーは非常に楽しめるでしょう。
ただし、これが膝上以上のディープパウダーをハイスピードで攻めるとなると話は別で、初代Hellbentのようにトップに抵抗を感じながら、若干失速する感じがします。また、そのテールの柔らかさから、ややハードパックになってきた時には頼りなさを感じるという弱点もあります。
しかしながら、現代のファットスキーは何に自分の重点を置くか、どういった使い方をしたいかということでチョイスすることが重要で、ゲレンデサイド、リフト回しパウダー、ツリーラン、ナチュラルヒット、飛び重視のスキーヤーには、今までに感じたことのない楽しさを感じることが出来る板であることは間違いないでしょう。遊べる板です。
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