昨年の秋に、どうしても観たかったけど観れなかった映画が念願のDVD化されたので購入しました。
「30年間売れなかったヘビーメタルバンドのドキュメンタリーでしょ?」と言ってしまえばそれまでなんだけど、単なるドキュメンタリーや売れないバンドの物語というのを超えていて、ノンフィクションの素晴らしいヒューマンドラマだった。
現にダスティン・ホフマンやキアヌ・リーブス、BBCやロンドンタイムズも絶賛したらしいし、各国の映画祭でベスト・ドキュメント賞を獲得したらしい。けど、そんな事はどうでもいい。本当のドラマだから、メタルやロックファン以外にも受け入れられているのでしょう。
最近よく、「やめない人が勝者になるんだな」と思うことがある。日本には「継続は力なり」という諺があるけれど、まさにその通り。普通はやめちゃうでしょ?続けたくても歳とともにいろんな事が難しくなってきてさ。
映画の中でフロントマンのリップスが
「誰もが年を取る。それが現実だ。腹は出て顔の肉は垂れ、髪は抜けて時間はなくなる。だから、今やる。やるしかないだろ!」
と言ってますが、おっしゃる通り。
ラストに渋谷のスクランブル交差点で、
「大事なのは考え方だ。何に満足して、何に妥協するか。人生を楽しんでいるか。・・・」
と当たり前のようなことを言っているんだけど、彼らが言うと、めちゃくちゃ説得力がある。行き交う人の群の中にいる2人が、すごく印象的なシーンで好き。
ちなみに、メタルファンは当然必見です。マイケル・シェンカーやブライアン・ロバートソン。スラッシュにラーズウルリッヒ。カーマイン・アピスにトミー・アルドリッチなんかも出てますよ。ボーナスに収録されている「その後のAnvil」と「夢を諦めた男(元メンバー)たち」も面白い。ラーズの長〜い話も興味深い。
これ、マジで買いです。
さっ、俺もRockにSkiし続けなきゃね。
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